アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

2014-04-13から1日間の記事一覧

万能感の克服

万能感は素朴で自然な感情で、その意味では誰にでもある。 万能感を克服するには、自分の万能感を注意深く観察する必要がある。 観察とは他人との比較で、他人を見て自らを反省する視点であり、反省により自分の万能感を対象化する第三者の視点が生じる。

回想と反復

現象は常に、さも現実であるかのように自動翻訳される。 人間の現象は歴史の産物でもある。 なぜなら、言語が歴史の産物であり、固有の歴史を持っているからである。 美術作品とは現象であり、しかも二重の現象である。 美術作品は第一に現象として製作され…

鏡のアフォーダンス

私は「物」を見ているのであり、写真には「物」が写っている。 「物」を見ることと、「写真に写る物」を見ることの違い。 「目に映る物」を見ることと、「写真に写る物」を見ることとの違い。 「目に映る物」を見ることと、「目に映る写真に写る物」を見るこ…