アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

2014-04-23から1日間の記事一覧

自由と正気

自然な物事の見え方は、実は偏見に過ぎず、これに目を眩まさると精神が不自由になる。 自然で素朴な認識は、人を絶対的不自由に縛り付ける。 自分ももちろん、そのような絶対的不自由に縛られている。 そしてこれに気づかない限り、本人は何ものにも縛られず…

現象学と経験科学

人はみな、自分が自分である証拠を集めている。 そして、自分が自分である証拠を失えば、自分を失い不安になる。 例えば自分が自分である証拠の一つを「住んでいる土地」に見出す人にとって、土地を失うことは自分を失うに等しく、だからいくら土地が汚染さ…