アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

反省とブリコラージュ

経験的分析と、現象学的本質分析。

 

経験的に得られた確信は、砂上の楼閣に過ぎない。

経験は、何かを建てる土台としては砂漠に等しい。

多くの人は砂漠の上に自らの塔を建てる。

 

通俗の曖昧で全く混沌とした意味ー我々はそれをどうして得たか知らないがこれらの語が意識の《歴史》のうちですでに獲得している。(フッサール『厳密な学としての哲学』)

 

ブリコラージュには機能はあっても反省が無い。

エンジニアリングは反省によって機能を実現させる。

 

素朴な区別は粗雑であり、通俗的区別もまた粗雑。

素朴な人は「粗雑な物」で十分間に合っていて「厳密な物」を必要としない。