アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

環境と自分

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さっき、近所にキジがいるのを見つけて嬉しくなったのだが、分析すると、自分の外部の客観的存在として記事を見つけて嬉しくなったのではなく、自分の知覚世界の内部に、自分のものとしてキジが生じたことが嬉しいのである。

環境は自分とは別物として存在するのではなく、環境とは即ち自分なのである。

 

環境に自分が存在するのではなく、環境とは自分を映す鏡であり、すなわち環境とは自分なのでる。先ほど自宅の近所で記事を見つけて嬉しくなった理由もそこにある。

 

「自分のもの」は「自分」であり、人はさまざまな種類の「自分のもの」を集めて「自分」というものをつくりあげる。

 

人は何も持たずに生まれ、せっせと自分のものを集めながら、自分をつくってゆく。さらに自分が他人のものになることで、自分はより大きな他人の一部となることができる。