アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

「糸崎公朗主催・非人称芸術博士課程」5月31日(土)第1回開催

毎週土曜日に開催の「糸崎塾」ですが、「糸崎公朗主催・非人称芸術博士課程」という名称に変更になりました。
その理由ですが、このブログ「反省芸術」の成果を踏まえた展開をしようと思ったからです。
これまでの実践的なワークショップとの二本立てにしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
5月13日(土)の時間割と概要は下記の通りです。

糸崎公朗岡本太郎批判講座(全5回)
10:00〜12:00

 

岡本太郎著『今日の芸術』http://www.amazon.co.jp/dp/4334727891を批判的に読む、という講義を5回に渡ってやります。
『今日の芸術』はぼくもかなり影響を受けていて、そこから「フォトモ」や「非人称芸術」の発想も生まれてきたのです。
というより、ぼくは岡本太郎の芸術観をある意味「徹底化」しようとしたのですが、その行き着く先で、岡本太郎を「批判的」に捉える視点が生じたのです。

実は、ぼくは『今日の芸術』に書かれている内容を、読む前から知っていました。
というのも、岡本太郎が主張した芸術観は広く日本社会に浸透して、言わば「常識」として形成され、ぼくも無自覚の内にそれを取り込んでいたのですね。
ですから『今日の芸術』を初めて読んだとき、その内容がスッと入ってきて「これぞ正しい芸術のあり方だ」ととても納得がいったのでした。

ところが、そのような「常識」こそは疑うべきだと、紀元前の初期仏典「ブッダのことば」や、古代ギリシアプラトンの著書にも書いてあるのです。
つまり、何を「基準」とするかで、物事の見え方はガラッと変わるわけでして、そうしたお話をしようと思っています。

糸崎公朗フォトモワークショップ
13:00〜14:30

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誰でも簡単に、その日のうちに「フォトモ」が作れる実践的な授業です。
デジカメで新宿三丁目界隈の街並みを撮って、そのプリントを切り抜いたパーツを立体的に組み立てて、小さなフォトモ(フォトグラフ+モデルからの造語)を作ります。
持ち物はデジカメだけで、これはiPhoneなど携帯電話内蔵カメラでもけっこうです。

目と手を使って創造力を発揮するフォトモは、脳の活性化、身体機能の連携強化、精神の総合的回復、などをもたらします。
自分だけのユニークなフォトモ作品を作ってコレクションすれば、それが具体的な「自分の歴史」となって残り、他人とのコミュニケーションに広がりが出ます。

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以降の時間は、これまで通り「彦坂塾」が開講されます。
http://41jigen.blog12.fc2.com/blog-entry-1000.html

■彦坂塾:第2回女性美術家研究(相手:池田祥):フィニとカル
15:00〜17:00 
http://41jigen.blog12.fc2.com/blog-entry-998.html

■彦坂塾:700万年美術史:アルテ・ポーヴェラともの派
18:00〜19:30 

■彦坂塾:ノイズ音楽研究会(専門講師:高橋克圭+廃いゆー子)
20:00〜21:30 

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●申し込みは糸崎メール、itozaki.kimio@gmail.com
もしくは糸崎携帯電話、808-3605-5912
までお願いします。

●受講料
1コマ2000円、2コマ3000円、以降1コマ毎に+1000円。

●会場:一般社団法人 TOURI ASSOCIATION
東京都新宿区新宿5-14-3 有恒ビル6F 「竹林閣」内
※有恒ビルの1Fには「鍵の救急車」がある。
※隣には「ホテルサンライト新宿」がある。
日清食品の本社ビルの並び。
※JR線・西武新宿線新宿駅」から徒歩15分。
http://chikurinkaku.jimdo.com/%E7%AB%B9%E6%9E%97%E9%96%A3%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%9B%B3/