アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

デュパン対ホームズ

エドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人事件』(青空文庫)を読み終えました。書き出しが精神分析の専門書みたいで、しかもフロイトより早いのに驚きます。

推理小説精神分析は極めて類似性があり、ラカンが『盗まれた手紙』を取り上げた理由もそこにあります。『盗まれた手紙』も以前に青空文庫で読んで、いたく感銘を受けました。

その後、シャーロック・ホームズ・シリーズ第一作『緋色の研究』も読んでみましたが、精神分析の要素がごっそり抜け落ちたまがいものでしかありませんでした。