アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

反省と先制攻撃

山本七平によると商業共産主義とか商業軍国主義というものがあって、自己の生き方と無関係に、ただ売るためだけに、どんな先鋭なことでも平気で全く無責任に言えるのだそうです。他にもいろいろな事例に当てはまりそうな指摘です。

共産主義でも、軍国主義でも、自分がその主義を生きる気が始めから無いから、どんな過激なことでも無責任に平気で言えるのです。

反省とは高度な知性です。自ら反省する知性がない故に「お前は反省が無い!」と決めつけ、そのように先制攻撃する人がいるのです。

アーティストを、その作品の良し悪しとは別に、マネージメント力で判断すること、これこそが必要です。つまり、作品そのもののレベルがいかに低くとも、人気があって売れてる作品はマネージメント力が高いのです。