アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

急性と習慣

すべての、人間の過失は、性急ということだ。早まった、方法の放棄、妄想の妄想的抑圧。『罪・苦痛・希望・及び真実の道についての考察』フランツ・カフカ#青空文庫

凡ての他の罪悪がそこから生ずる根元的な罪悪が二つある。性急と怠惰。性急の故に我々は楽園から追出され、怠惰の故に我々はそこへ帰ることができぬ。併しながら、恐らくはただ一つの根元的な罪悪があるのみであろう。性急。性急の故に我々は追放され、又、性急の故に我々は帰ることができない#カフカ

新たな認識とは習慣を変えることではないでしょうか?例えば鉛筆を鉛筆として認識する習慣を止めることです。カフカが批判する「急性」も習慣です。急性とは演繹法で、それが習慣化されているのです。