アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

第46回彦坂尚嘉主宰:芸術分析塾ラカン 1月24日(土)予告

第46回芸術分析塾ラカン

ラカン《ノーネイム》

第46回芸術分析塾ラカン 

 


1月24日(土)

 


【ニュース】

●《BKYOTO/美共闘》特別講義が新に始まりました。2回連続でしますが、今日はその2回目です。あとは不定期で開催します。



●人類史700万年:20世紀日本美術史は、1990年代の作家:村上隆をやります。
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●味覚鑑賞会では、カップ・ラーメンについてやります。
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【塾の紹介】は、一番後ろにあります。

 


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1時限目:朝 10:00~12:00


《BKYOTO》特別講義1

1969年に結成された美術家共闘会議(美共闘)のイデオローグ・彦坂尚嘉が、その思想の読解を行います。

この論文は、難解と言われて今日では学芸員でも読めないと言われていますが、執筆当時には読めるものでした。その反響の文章も示しながら、執筆者本人による読解の授業を連続2回で行います。

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2・3時限目:午後 13:00~17:30


《芸術》をつくる簡単なコツ講座(4)


水彩画で売れる現代アート制作のポイント
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作品のクオリティ・コントロールを学びます。最高水準の作品でもなく、そして最低水準の作品でも無くて、中庸の作品の水準とは何か?

セブンイレブンのプライベイト・ブランド戦略と、「2007年6月まで1年間で最も収入の多かった女性シンガー」のランキングで収入が7200万ドル (日本円で約76億円) で1位にランクインしたマドンナの音楽戦略は、同じです。それは《想像界》《象徴界》の2界があるのです。

紙の作品を毎日2点は作るという場合の作品水準は、この《想像界》《象徴界》の2界があるレベルが規準になるのです。

4時限:夕方 18:00~19:30



人類史700万年の美術史;20世紀日本美術史の11回目:1990年代
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20世紀日本美術史は1990年代です。
村上隆をやります。
1991年にソヴィエトが崩壊し、同時にWWWが登場してインターネットが成立し、世界はグローバリゼーションの時代にはります。そこに吹き荒れたのがオリエンタリズムでした、。日本の代表が村上隆だったのですが、今日この村上が挫折しています。その問題を論じます。

5時限:夜 19:40~21:30


グットティスト 味の鑑賞会 第11回 カップ・ラーメン

カップヌードルは1971年に日清食品が発売したカップ麺ですが、私はその最初から食べてきた世代です。さて、今日でも、日清食品カップヌードルは強いのですが、この味を規準に、特にセブンイレブンの、プライベイト・ブランドの味の戦略を比較しながら、今日のこうした商品の差異の戦略を見ていきます。

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芸術分析塾ラカン

一般社団法人 TOURI ASSOCIATION


 竹林閣:東京都新宿区新宿5-14-3 有恒ビル6F


※有恒ビルの1Fには「鍵の救急車」がある。


申込・問い合わせ(080−3605−5912 糸崎公朗 E-mail:糸崎公朗/itozaki<itozaki.kimio@gmail.com>

糸崎公朗/itozaki <itozaki.kimio@gmail.com>

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「竹林閣(新宿三丁目)への道順」 新宿三丁目駅下車(地下鉄は、副都心線丸ノ内線、都営新宿線の3本があります。) 参加費 1コマ2000円、2 コマ3000円、3コマ4000・・・です。

 



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《新しいアートの学習と、反省と、非暴力革命へ》


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新しいアートの時代が始まっています。日本という島国に住む自分自身が、江戸時代の浮世絵のように気持ち良くコレクションしていける作品を作りたい。インスタレーションの時代を終えて、つまり見るだけで終わるのでは無くて、コレクションを作っていける作品を作りたい。

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しかしながら、そこに留まらず常に進化するアートを作り続けたい。アートは前に進んでいく。どんなに停滞した時代であっても、アートの様態は変わり続けてきた。《固体》から《液体》へ、そして《気体》へ、さらに《プラズマ》へ、《超高温プラズマ》へ、《超・超・超・超高温プラズマ》へと変化し続けてきた。アートは出尽くした、絵画は終わったととささやかれるようになったとしても、私たちは、進化する確信を揺らがせることはない。

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アートとは普遍的なものなので、数千年前のメソポタミアや、エジプトで誕生して以来、なにも変わることは、ないのかもしれない。その意味では古代文明の《固体》は、普遍的な様態だ。いや、人類史700万年の最初からアートは存在し続けた。生物史40億年の超過去から《越境》や《未知》は作動し続けた。ならば《絶対零度》の様態も普遍的なのだ。

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でも、古い芸術に留まり続けたり、あるいは過去に戻る反動ではなくて、必ずもっと新しい美術や音楽に出会えると信じているから、アート・ギャラリーや、美術館を巡る。ヒットチャートを聞き続ける。単なる思い込みではなくて、期待に応えてくれるアーティストはいつの時代にも必ず現れてきた。

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アートを作る上で、いままで当たり前であったと思われること、常識だとおもわれていたことを疑っていくこと。いま作られているやり方、過去の作家やった制作の方法というのは、本当の《真性の芸術》を出現させる作り方では無い。新しい技術や手法、そして古い技術やまともな作り方を組み合わせて、《越境》と《未知》の精神が本当のアートを作り出す。

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反省し、論理的に考えて行くことで、違いが生じて、《文明》の作品が生まれる。既成の他人の芸術を盗作する野蛮なアートや、物まねの《準-文明》のアートではない。学習し、自分に引き寄せて反省することで、自分に内在した新しい《文明》の作品が生み出される。模倣を越えて、自己内在性のあるオリジナルのアートを生み出すこと。

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一方で、ただ新しいことだけを求めるのは履き違えている。基本精神は「人のため」ということです。他人が面白く、いきいきとしてコレクションを続けられる作品を生み出す。「他人の喜びのために」作り出すこと、それは無償のものであり、その努力は見えないのかもしれない。

スクリーンショッ

そのためには、制作をみずから管理し、主催するネットギャラリーから作品を発表してきます。既成の商業主義ギャラリーや、公立美術館にたよらず、自分たちで流通まで行うインディペンデントな活動を行います。
古い教会や、既成の寺院の中に神や仏がいないように、もはや美術官僚たちが食べていく保身の機構になった巨大美術館や、高額な作品を少数の超富裕層に売る巨大ギャラリーの中には、今日の最下層世界に生きている絶望している小さな人々のための芸術が無くなってきているのです。

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街の中に、路上に、そして生活の中に、小さな最下層のアーティストが作り出す《真性の芸術》が立ち現れる時代です。非暴力主義の暴動による最下層革命としての《アート》が立ち現れる時代へ!!!!

 

ラカン《ノーネイム》