アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

人生と無意味

これまでの自分の人生を振り返ると全く意味がなく、これからも全く意味のない人生が続くのです。

人生の意味などというものは、実にどうでもいいのです。なぜならこれまで過ごした人生は無意味で、これからの人生も無意味だからです。

人生に意味がないと思っても、それほど虚しいとは思わないほど、自分の人生は徹底して無意味なのです。

他人の役に立つことができれば、自分は無意味ではないのでしょうか?しかし、その他人が無意味なのです。

人生になど意味があるはずがないのです。人生とは「現象」であり、「現象」を「現象」として見極めることだけが意味なのでしょうか?

他人も「現象」です。そして現象とは「自分」で、「自分」とは「現象」に他ならないのです。

他人が幸福であるならば、自分が不幸であっても構わないのです。他人とは即ち自分だからです。他人が優秀であるならば、自分が愚かでも構わないのです。他人とは即ち自分だからです。

他人が不幸であるならば自分は幸福でなけらばならないし、他人が愚かであるならば自分は賢くならなければなりません。他人とは即ち自分だからです。