アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

歴史と身体

歴史的身体!「自分」とは何でしょう?生まれて間もない赤ん坊は鏡像によって自分の身体を統合的に認識します。つまり自分とは「自分について知っている」というその知識です。自分とは自分が知っている知識そのものです。知識が無い人は「自分が無い」のであり、知識豊富な人は豊かな自分を有してます。

歴史の知識に乏しい人は、断片化された歴史的知識がばらばらに存在するだけで、その人固有の統合された歴史的身体を有していません。それは鏡像段階以前の赤ん坊ので身体と同じです。人は本来、あらゆる種類の認識において鏡像段階を繰り返すのです。