アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

動物と本能

江ノ島でトビを観察すると、彼らが実に上手に飛ぶのに感心するが、ほとんど羽ばたくことなく、微妙に羽を動かながら気流に乗って悠々と空中停止しているが、餌の食パンを放り投げると一転急降下し、さっと空中キャッチし、それどころか油断すると、パンの袋ごとさっと掴まれて持ち去られてしまう。

トビに比べると、カラスはずいぶん飛び方が下手で、放り投げたパンを空中キャッチする事はできないし、風に乗って羽ばたかずに空中停止することもできない。江ノ島でトビに向かってパンを放り投げてると、地面に落ちたパンを狙って食べに来るのがカラスなのである。

トビとカラスを比較すると、その飛び方のうまさには明らかな差が認められる。しかしトビの飛行能力の高さは、正常なトビであればどの個体もほぼ同様に備えている、生得的な能力なのである。またカラスがいかに努力しようともトビのような飛行能力を身につける事はできず、生得的な能力の限界が存在する