アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

マキャヴェッリ 君主論 抜き書き3

●大衆はつねに、外見いかんによって、また出来事の結果だけで評価してしまうものである。しかもこの世の中には大衆しかいないのであり、この大多数の者が腰を落ちつけている場所に、少数の者が割りこむ余地はないのである。

人は、必要に迫られて善人となっているのであって、そうでなければ、あなたに対してきまって悪事を働くであろうから。

上天気の日に嵐のことなど思ってもみないのは人間共通の弱点であって、彼らも平穏な時代に風向きの変わることを考えなかったのである。そのため、いざ雲行きがあやしくなってくると、ただ逃げることを考えて、自分を守ることなど考えなかったのである。