アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

フロイト 精神分析入門 抜き書き

一般に患者に新しい治療施す際には、それに伴う苦痛はなるべく控えめに説明し、逆にその治療法法の効果については感情安心させるというのが、これまでの記録の定石でした(中略)しかし我々が神経症患者を精神分析によって治療するときには、それとは違ったやり方をするのです #フロイト 精神分析入門

 

我々は患者に対して治療に伴う数々の困難を知らせ、治療に時間のかかることや患者の方でも色々な努力や犠牲を払わなければならない事を教えます。 #フロイト 精神分析入門

 

治療の結果も患者の態度、理解の程度、順応性、今期に左右されるのであって、予め確かなことは約束できないと言い渡します。 #フロイト 精神分析入門

 

分析治療では、分析を受ける者と医師とのあいだには言葉のやりとりがあるだけなのです。患者は語ります。過去の体験と現在の印象について物語り、嘆き、その願望や感情の動きを打ち明けます。医師はこれを耳に傾け、患者の思考の動きを指導しようと試み、励まし医師はこれに耳を傾け、患者の思考の動きを指導しようと試み、励まし、その注意を特定の方向に向かわせ、そして色々と説明してやり、その時に患者が医師の言うことを了解するか、拒否するか、と言う反応を観察します。 #フロイト 精神分析入門

 

言葉はもともと魔術でした。言葉は今日でも昔のも力をまだ十分に保存しています。われわれは言葉の力によって他人を喜ばせることもできればまた絶望に陥れることもできます。 #フロイト 精神分析入門

 

言葉は感動を呼び起こし、人間がお互いに影響しあうための一般的な手段なのです。ですから精神治療において、言葉を手段として用いることを軽視してはならないのです。 #フロイト 精神分析入門

 

精神分析には客観的確証がなく、臨床教育をする可能性もないとすれば、どうして精神分析を身に付け、またその主張が真実であると確信できるのか? #フロイト 精神分析入門

 

 

精神分析はまず自分自身について、自分という人間を研究することによって修得されるのです。(中略)非常に頻繁に起こる周知の心理現象で、精神分析の技法に少し手ほどきを受ければ、自分自身を分析の対象となしうるようなことは沢山あるのです #フロイト 精神分析入門

 

 

文化の大部分は、人間共同体の中に新しくはいってくる個人が、全体のためにその欲望充足をくりかえし犠牲にすることによって、たえず新たに創りだされるものなのです。この目的のために利用された欲動力のうちで、性的な欲望は重大な役割を果しているのです。それは昇華され、すなわち、本来の性的目標から転導されて、社会的により高い、もはや性的な色彩をもたない目標に向けられす。 #フロイト 精神分析入門