アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

洗脳はメイドインチャイナ

「洗脳」についてあらためて調べてみたら、この言葉を最初に使ったのは朝鮮戦争時代の中国共産党で、捕虜となったアメリカ軍兵士に共産主義を信奉するよう「洗脳」を施していたとのことで、この言葉が意外に新しいのと、メイドインチャイナであることがちょっと驚きです。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/洗脳

これについて1951年エドワード・ハンターによって『洗脳 中共の心理戦争を解剖する』が刊行され、「洗脳」の言葉が世界的に知られるようになったとのことです。
この本は古すぎでAmazonにもありませんでしたが、目次のデータだけありました。

http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/…/307721.html

同書によれば、

>(中国共産党による洗脳)は戦争である。心理戦ともいわれるが、「脳の戦争」と呼ぶ方が適切である。武器は身体に対して行われ、対象者を無能力にし、破壊する。一方で、精神に対する工作では、(それまでに持っていた)信念を転覆させてコントロールする。脳の戦争においては、対象者の考え方や、感情、気持ちを征服することが、最終的な勝利となる。

とのことで、これは古代中国の兵法書孫子』に記された「兵は詭道なり(兵法の基本は騙しの術にある)」に通じるものがあり、また現代における「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」に見られるような「情報戦争」にも通じるものがあります。

そもそも軍隊というものは、大勢の兵隊をできるだけ規律正しく動かせる方が強いのであって、そのために古来より「洗脳」は不可欠のテクニックであったはずです。

洗脳について、もっと分かりやすい実例は下記のページにあります。

洗脳。その恐ろしい10の手口と実体(カラパイア)
http://karapaia.com/archives/52217061.html