アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

2015-04-17から1日間の記事一覧

他者と変容態

構成の見地から言えば、動物に対して人間は、正常の場合を現す。それはちょうど、構成の見地から言って私自身が全ての人間に対する原型であるのと同様である。従って動物は本質的に私に対して、私の人間性の異常な変容態として構成される。 フッサール『デカ…

カントと善人

カント『道徳形而上学入門』冒頭を読んでみましたが、道徳や善について語られてはいるものの、カントが善人には今ひとつ思えないのです。プラトンの著作を読むと、ソクラテスの「善性」が滲み出ていて、ブッダやフッサールも同様ですが、そこに感銘を受ける…