アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

第47回芸術分析塾ラカン 1月31日(土)予告

彦坂尚嘉主宰:芸術分析塾ラカン 第47回芸術分析塾ラカン 1月31日(土) 【ニュース】●《個人のための芸術分析ワークショップ》が再開です。●コンクール展出品のための主権対策講座第一回目『小磯良平大賞展|大賞賞金1000万円』(1)●人類史700万年の美…

純粋哲学と純粋芸術

我々が自分で“見ること”のないものについては一切明言しないようにするなら、我々は上途のようなすべての偏見から免れるであろう。だがこの点がデカルトには欠けていた。フッサール『デカルト的省察』 私も現象学的判断停止は、途中まではできてたのかもしれ…

第46回彦坂尚嘉主宰:芸術分析塾ラカン 1月24日(土)予告

第46回芸術分析塾ラカン 第46回芸術分析塾ラカン 1月24日(土) 【ニュース】●《BKYOTO/美共闘》特別講義が新に始まりました。2回連続でしますが、今日はその2回目です。あとは不定期で開催します。●人類史700万年:20世紀日本美術史は、1990年代の作家…

人種差別と才能論

「文章を書くのが苦手です。どうしたらうまくなりますか?」 村上春樹の回答に激震が走った!!http://netgeek.biz/archives/28220 という記事が話題になっています。 こうした「才能論」の行き着く先は、実のところ人種差別ではないかと私は思います。 村上…

哲学と才能論

中島義道『哲学の教科書』再読してますが、私は1995年刊行された単行本を読んでます。改めて読むと中島義道先生の「哲学とは何か?」は一種の才能論で、だからこれを読んだ私は自分には哲学は無理だと思ってしまったのです。 Amazon.co.jp: 哲学の教科書 (…

もの派と非人称芸術

芸術的な血筋として、私は岡本太郎の血を受け継ぎ、赤瀬川原平の血を受け継いでいます。つまり読売アンパン以降の日本現代美術と言う意味で、私の非人称芸術は「もの派」の遅れて到来した兄弟であると言えるのです。ところが私はもの派的な芸術への反発とし…

哲学と自己否定

彦坂尚嘉著『反覆』1974年(田畑書店)をあらためて読んでますが、ここに収録された有名な「李禹煥批判」が、そのまま「糸崎公朗批判」としても読めてしまって、驚きました。とは言え、人は無自覚的に先人の侵したミスを「反復」し、自分が過去に遡って既に…

第45回芸術分析塾ラカン 1月17日(土)予告

第45回芸術分析塾ラカン 1月17日(土) 【ニュース】●《BKYOTO/美共闘》特別講義が新に始まりました。2回連続しますが、あとは不定期です。●詩の授業は「白石かずこ と中島みゆき」です。 【塾の紹介】は、一番後ろにあります。

第44回芸術分析塾ラカン

第44回芸術分析塾ラカン 第44回芸術分析塾ラカン 1月10日(土) 【ニュース】●ブリジストン美術館の『デ・クーニング』展を見た後に、デ・クーニングの洋書画集を見ながら、レクチャーをします。●20世紀日本美術史は、1970年代の作家3人、彦坂尚嘉…

現象と協調

自分が存在している「世界」は自分一人で生じさせているのではなく「他者」との協調によって世界はつくられるのですが、他者とは「現在の自分」とは異なる「過去の自分」の類似物として、世界のうちに現象するのです。「現在の自分とは異なる過去の自分」と…

神事と芸術

赤瀬川原平『反芸術アンパン』再読しましたが、「自分の体験」が大切に語られた良書である一方、自分の体験を相対的に対象化する視点は無かったのでした。そのような視点から「超芸術トマソン」が生じたことを、私は改めて考えなくてはいけません。 ところで…

芸術分析塾ラカン・新年のご挨拶

芸術分析塾ラカンより新年のご挨拶です。みなさまあけましておめでとうございます。旧年中受講してくださった方々に深くお礼を申し上げます。私自身は、何よりも楽しく講義をさせていただき、喜びのある体験でありました。今年は、昨年とあいもかわらず、同…