アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第51回彦坂尚嘉主宰:芸術分析塾ラカン 2月28日(土)のお知らせ

彦坂尚嘉主宰:芸術分析塾ラカン 第51回芸術分析塾ラカン 2月28日(土) 【ニュース】●絵画の新展開? 美術史を振り返る●人類史700万年の美術史:ゴシック美術● ノイズ音楽研究会あります。研究はシェーンベルグの無調整音楽入門です。 【塾の紹介】は、…

先験的と前世

●中断してたフッサールをまた読み始めましたが、これまで分からなかった「先験的」の意味が分かって来たような気がしてます。 確かに私には、例えば「芸術」について、何か経験する前にあらかじめ知っている(つもりの)事柄があるのです。このような、自分…

自分の頭と他人の頭

子供のころから親や先生に言われ続けてきた「自分の頭で考えろ!」という教えは間違いでした。「自分の頭」だけで考えようとすると、実に乏しい「他人の頭」で考えることになってしまうのです。「考える」とは「言葉」を使うことであり、言葉とは「他人の頭…

贈与と拒絶

「博愛主義」の立場では、原理的に全ての生き物は可愛らしく、美しく、価値があります。一方で、自分の好き嫌いによって、生物の価値を決める立場があります。もう一つ、人間にとっての有用性によって生物の価値を判断する立場があります。いずれにしろ生物…

ウパニシャッドとサブカルチャー

人は誰でも時代に縛られますが、時代の束縛から逃れるには、他の時代を知り自らの時代を相対化する必要があります。と言うわけで、古代インド哲学『ウパニシャッド』を読んでます。 最古の仏典『スッタニパータ』は人の死について輪廻転生を前提にしてますが…

第50回芸術分析塾ラカン 2月21日(土)のお知らせ

彦坂尚嘉主宰:芸術分析塾ラカン 第50回芸術分析塾ラカン 2月21日(土) 【ニュース】芸術分析塾ラカンは、第18回岡本太郎現代芸術賞展を見に行きます。 【塾の紹介】は、一番後ろにあります。

仏教とガンダム

ブッダ以前の古代インド哲学『ウパニシャッド』(服部正明訳)を読んでいるのですが、素晴らしい内容に仰天しています。一つ分かったのは、初期仏典はウパニシャッドのような古代インド哲学に属し、後の大乗仏教とは無関係ではないか?と言うことです。 中村…

第49回芸術分析塾ラカン 2月14日(土)のおしらせ

彦坂尚嘉主宰:芸術分析塾ラカン 第49回芸術分析塾ラカン 2月14日(土) 【ニュース】●水彩画の通信教育を始めましたが、うまくいっています。●人類史700万年の美術史:ヨーロッパ中世(3)ビザンティン建築とロマネスク建築●第13回ポエム鑑賞と創作の…

考えてない人

考えてない人の考えは、考えてないだけに進歩が無くて古いのです。

芸術分析塾ラカン2月7日(土)予告

第48回 彦坂尚嘉主宰:芸術分析塾ラカン 第48回芸術分析塾ラカン 2月07日(土) 【ニュース】●水彩画の通信教育を始めました。八つ切りに水彩画を描いていきます。講習料1週2000円で、10回で1セットです。●人類史700万年の美術史:ヨーロッパ中世…

不安と強弁

多くの人が「世間の常識」と、「自分の好み」との二つの基準によってあらゆる物事を判断します。 その意味で皆「神の声」を聞いています。なぜなら「世間の常識」とは「大文字の他者としての神」であり「自分の好み」とは「神が与えし才能」だからです。 「…

軽蔑と基準

他人を軽蔑することで「自分」を成立させる指向性が存在します。つまり「自分に分からないもの」をそれを理由に「どのように解釈するのも自由」と見做し、「軽蔑の対象」と認識するのです。「自分に分からないもの」に対する理解の扉を閉ざす事で、自分の相…