アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

デッサンとエンジニアリング

伝統的にエンジニアリングの本質は美術にあったのである。いわゆるエンジニアリングが存在しなかった産業革命以前において、エンジニアリングの本質は一つには美術に存在した。 それが産業革命以後、エンジニアリングの本質はいわゆるエンジニアリングに移行…

中国の歴代名画記

『歴代名画記』張彦遠撰を読んでるが、wikiによると張彦遠(ちょう げんえん、生没年不明)は中国の晩唐(9世紀半ば - 10世紀初頭)の士人にして著述家、絵画史家。中国最古の絵画史とされる『歴代名画記』を著し画史の祖と称された。また書論として著名な『…

美術家と美術評論家

ヘンな話ですが、私はその昔、美術評論家と呼ばれる方々が非常に怖かったのでした。例えば私は1999年に『キリンコンテンポラリー・アワード』というアートコンペに応募して受賞したのですが、その時の審査員である椹木野衣さんも非常に怖かったのです。 いや…

劣等感と解消

モチーフと技法は芸術にとってはどちらも不可分である。私の場合は、けっきょく好きなものを好きなように表現してきたのだが、そのモチーフと技法について、どちらについてもいろいろ理屈をこねてきた。それはそうしなければ、作品を展開することができず、…