アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

イメージと結果

目に見えるあらゆる事物は「結果」でしかない。素朴な感覚の人間の目には「結果」だけが見えている。実に多くの人々は「結果」だけを見てあらゆる判断をしているのである。 目に映るあらゆるイメージは「結果」でしかない。 結果だけを見る人は可能性を見な…

原因と結果

フロイトやラカンを読んでいると、人はしばしば結果と原因とを取り違えている、と言うことがよく分かる。と言うよりも、人間は最も根源的なところで結果と原因とを取り違えいる。なぜなら全ての人間にとって、結果だけが無前提に与えられているからである。 …

無意識の主体

posted at 03:38:52 彦坂尚嘉先生からラカンの『エクリ』を借りて冒頭だけ読んだら、ちんぷんかんぷんで取りつく島もない…と言うほど分からなくもない!もちろん「分かる」とは言い切れないですが。 ラカンは『エクリ』冒頭で、「シニフィアン連鎖の自己主張…

非人称と無意識

今頃になってはたと気づいたのだが、私が主張していた「非人称芸術」はフロイトの無意識をきちんと知らないまま、そのように主張していたのだが、そうすると実は私はずいぶん遠回りしながら結局は無意識の問題を追っていたのである。 フロイトの著者に『機智…