アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

第二回『岡本太郎批判講座』の報告

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相変わらず報告が遅くてすみません。
6月7日に開催した『糸崎公朗主催:非人称芸術博士課程』の『岡本太郎批判講座』の報告です。
午前10時からの開催にもかかわらず、若いアーティストが二人いらしてくれました。
岡本太郎と言えば、バラエティなどテレビ番組に頻繁に出ていて、片岡鶴太郎タモリがモノマネしてたりしました。
が、お二人ともそのように生きた岡本太郎を知らない!
まぁ、あたり前ですが、改めて確認すると岡本太郎が亡くなったのが1996年ですから、18年も前なのですね。

しかし、その若い世代のアーティストに『今日の芸術』を読んでもらうと、まるで古さを感じさせず、内容がスッと入ってくると言うような感想を述べられました。

1954年に書かれた『今日の芸術』はそれ程までに時代を先取りしていたのか?

と驚きますが、しかし別の見方をすれば日本社会と日本人の芸術観が、全く進歩してなかった、と言うこともできます。

一体どっちなのか?と言えば、ぼくは後者の立場を取ります。
何故なら自分が変わればものの見方も変わり、「変わらないもの」と「変わるもの」との違いや、「普遍的なもの」と「普遍に見えて実は特殊なもの」の違いが、徐々に見えてくるようになったからです。

と言うような話を彦坂尚嘉さんを交えてしました。
次回開催は6月14日(土)ですので、どうぞよろしくお願いします。

時間は10:00〜12:00
場所は新宿三丁目「竹林閣」
午後からは『彦坂塾』もあります。