アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

7月4日(金)のお知らせ

*彦坂尚嘉さんによる共通告知です。

彦坂塾+糸崎公朗主催・非人称芸術博士課程

芸術的知性とは何か? 彦坂尚嘉と糸崎公朗が、探求する芸術の構造の不思議。それは同時に生物史に根拠を持つ深構造を示している。 形式化された大学教育は、もはや真実の探求をなし得なくなった。最小限の塾(じゅく)の場が、真摯で、おもしろい、緻密な測定と、探求を展開する。一緒に探求していただきたいと思います。

次回は 講師が出張のため、金曜日に変更です。

ご注意ください。

会場:東京都新宿区新宿5-14-3 有恒ビル6F 竹林閣
「竹林閣(新宿三丁目)への道順」
新宿三丁目駅下車(地下鉄は、副都心線丸ノ内線、都営新宿線の3本があります。) ※有恒ビルの1Fには「鍵の救急車」がある。

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申込・問い合わせ(080−3605−5912 糸崎公朗) E-mail:糸崎公朗/itozaki <itozaki.kimio@gmail.com>

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参加費 1コマ2000円、2 コマ3000円、3コマ4000・・・です。  

7月4日(金)予告

■糸崎塾:坂口安吾の『堕落論』批判(全5回)

1945年、日本人は敗戦によって、いかなる精神を失ったのか?       

時間:10:00〜12:00

人間は精神です。精神を失ったただの家畜のような人間=安寧の豚になった日本人の、その堕落論を問い詰める。坂口安吾の『日本文化私観』、『堕落論』、『続堕落論』を音読して、分析して、その間違いを指摘する。戦中から敗戦後の日本人精神の基本的な間違いを摘出する試み。

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糸崎塾 2:路上の自然マクロ撮影教室

屋外に出掛けて、新宿三丁目界隈で「都会の中の自然」を見つけて、マクロ撮影する講座です。

「都会に自然なんかない」というのは一般常識ですが、実際に日本の都市には、その環境に適応した生態系が存在し、昆虫や植物、鳥類など多彩な生物種が棲息しているのです。

糸崎公朗は「昆虫ツギラマ」や「東京昆虫デジワイド」などの作品によって、都会の昆虫を撮影する第一人者でもあるのです。

「人間だけの世界」だと誰もが思い込んでいる都会において、人間以外の「自然」の存在を発見することは、その人の世界観にとって実に大きなものをもたらします。

小さな自然の発見は、マクロ撮影という技術と結びつくことで、あらたなクリエイティビティをもたらします。

参加を希望の方は、ご愛用のカメラをお持ち下さい。コンパクトカメラでも、iPhoneなどのスマートフォンでも結構です。
カメラによって、それぞれ最適なマクロ撮影術を指導します。

 時間:13:00〜15:00

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彦坂塾:第1回 モダンニズム研究会第2次(全60回)

 彦坂は、モダニズム研究会というのを、画家の清水清一と一緒に、約8年主催していました。不幸にして清水清一氏は自殺なさいました。これを糸崎公朗氏と再開します。モダニズム研究会の第2次はモダニズムの中核的な芸術である写真史と絡み合わせながら探求できればと思います。  覗き見するだけの学生は困るので、10回の回数券のご購入をお願いします。モダニズム理論そのものを理解することは、今の人には難しいので、それなりに、少しで良いですから本気になってください。やさしく進めます。しかし学ぶには、ある程度の時間を必要とします。根底にあるのはデカルトフッサールの哲学です。テキストは、オーソドックスなモダニズムの邦訳文献を使いますが、どれか一冊はご購入ください。

時間:15:00〜17:00

メイン・テキスト:カリネスク著『モダンの五つの顔』

サブ・テキスト:藤枝晃雄訳『グリーンバーグ批評選集』

       :『モダニズムのハード・コア』(批評空間第2期臨時増刊号)        :コンパニョン著『近代芸術の五つのパラドックス』           :『世界の名著 81 近代の芸術論』 (中公バックス)            :ボードレール批評(全4巻セット) (ちくま学芸文庫)      
写真史のテキストは、追ってリストを出します。

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第16回人類史700万年の芸術鑑賞会: 反芸術であった印象派

来週の彦坂塾:700万年の芸術史は、印象派を取り上げます。

新古典主義を解体するマネの反芸術性、そしてモネのアンチフォーマリスム、それを受け継ぎつつ、古典主義に回帰したセザンヌ

この運動を対象化します。

時間:18:00〜19:30

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上の写真:クロード・マネ

バロックロマン主義象徴主義と運動していく反古典主義の流れは、印象派の形成に向かいます。 それは新古典主義(≒フォーマリズム)を解体して、反古典主義(≒アンチ・フォーマリズム)へと分解していく近代の運動です。同時に、セザンヌにおいて古典主義(≒フォーマリズム)へと回帰する運動を生みながら、複雑な芸術展開をしていくのです。こうした運動を理論化する彦坂史観の形成の面白さに参加してください。 出来るかどうかは、分かりませんが、印象派の音楽も視野に入れたいと思います。 ヨハネス・ブラームス(J1833年 - 1897年)新古典主義 【全階級】 フェリックス・メンデルスゾーン( 1809年 - 1847年)新古典主義【全階級】 クロード・ドビュッシー( 1862年- 1918年) 印象派の音楽 【第五階級】 ジャコモ・プッチーニは、印象派の音楽と普通は確定していませんが、彦坂尚嘉の分析では、【第五階級】の音楽で、印象派の音楽であると考えます。

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彦坂塾:第73回「ラカンと美術読書会」

ラカンと美術読書会」とは、 彦坂尚嘉(日本ラカン協会会員、美術家、 前立教大学大学院特任教授)が主催するレクチャーとワークショップ付きの読書会です。

時間:7:40〜9:10

ジャック・ラカンを日本語訳で読む。そういう非常にゆるい勉強会グループです。 読むのは『精神分析の四基本概念』です。 ワークショップのためのクロッキーの紙と絵筆、マーカー、クレヨン等は用意してあります。

テキスト 

ラカンのセミナール『精神分析の四基本概念』 (岩波書店)

◎平易な入門書 内田 樹著 他者と死者―ラカンによるレヴィナス (文春文庫)

◎美術は 片岡球子画集(学研)

申込・問合せ先 ラカンと美術読書会連絡係:加藤力(美術家で臨床美術士/クリニカル・アーティスト。 東京芸術大学大学院美術研究科油画専攻修士課程修了) E-mail:sp5g7d99@axel.ocn.ne.jp

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