アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

ブタと戦争

ブタについて改めて調べるとイノシシの改良品種で、実際的にイヌより知能が高く自分の名前を覚え、芸も覚えて、さらに「鏡像」を認識する数少ない動物種なのだそうです。このようにヒトに近い存在を「食用」とするところに「文明」の秘密がありそうです。

人に懐いて芸をするミニブタの動画です。


louie pig early agility training - YouTube

イヌより知能が高くペットにすれば良き友人ともなるこの動物を、一方で人間は「食用」とするのです。この問題は「なぜ戦争はなくならないか?」と深く関連しているように思えます。

なぜ戦争は無くならないのでしょうか?一つの理由に、現在日本の平和があるのは日清、日露の両戦争に勝ったからです。この勝利により日本は欧米に並ぶ先進国となり、この恩恵が現在に至るまで継続してるのです。平和は人殺しの上に成り立ち、これを忘れることが平和ボケと言われるのです。

私の数年間の観察によると、自然界とは地獄です。ですから人類は地獄である自然を制し、天国としての文明を築いたのです。ところが人間には寿命があり、自然の産物である赤ん坊は常に再生産され、故に文明としての天国は同時に地獄を内包することになるのです。戦争がなくならない原因の一つがこれです