アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

第33回芸術分析塾ラカン 10月18日(土)予告

ラカン《ノーネイム》

第33回芸術分析塾ラカン 

10月18日(土)予告

 



《彦坂尚嘉の言葉》
       芸術は呪術ではありません。
       呪術への退化は不幸を招きます。

       自分の欲望は断念せずに、覚醒して幸福になること。


【ジャック:ラカンの言葉】
  ルネッサンスで、遠近画法を厳密に作り出したディドロという画家が書いている『眼の見える人々のための、盲人に関する書簡』について、ラカンは、次の様に書いています。
...................................

 盲人もまた、資格の実測的空間を、たとえその中に私が多いに強調した鏡の虚の空間における想像的諸部分が含まれているにしても、完全に再構成し、想像することができるからです。

 実測的遠近法において、問題とされているものは、ただ空間の位置決定だけであって、それは見られている分けではありません。盲人は、自分が知っている空間、それも現実的なものとして知っている空間の領野が離れているところにあり、また同時に、知覚されうるものだと言うことをちゃんと理解しています。そのためには、ある時間的機能、つまり瞬間性ということを知りさえすれば良いからです。
                     (ジャック・ラカン精神分析の四基本概念』)





【ニュース】 抽象美術についてもクラスを開始しています。
      《個人のための芸術分析ワークショップ》が始まって、今週は3回目です。


【塾の紹介】


ほとんどの美術作品は自分勝手に見ても、実は判断を間違えるものです。芸術を成立させている要素は非常に多いからです。その重要な要素は、一つは自分の人格そのものです。もう一つは、日本という国の品格です。人格が低いと、高い芸術作品は理解できません。そして日本の品格が低いと、人類史のレベルの高い芸術を理解できません。つまり【自分/日本/人類史】という3つによって決まるので、美術作品を正確に見るには、自分自身の人格の《格》と、そして人類史700万年の構造を知っていること必要で、いい加減なわかり方ほど危険なことはありません。

 


1時限目:朝 10:00~12:00


《個人のための芸術分析ワークショップ》


彦坂尚嘉顔3

個人授業で、その人の作品を分析します。作家と言うのは、その作家の人格にあった作品を作っていきます。ですから、自分の人格と、作品を、まずは、きちんと自覚して、どうするかを考えなければなりません。優秀な能力や才能のある人ほど、悩みもあって、自信を無くしているものです。そう言う人を対象にしています。詳しい内容は、《個人のための芸術分析ワークショップ》という記事で読んでください。

 

2時限目:昼 13:00~15:00



第6回:実技演習:透明水彩画を描く・今日の抽象画


今日の抽象画とはなにか? 《ノーネイム》での抽象画の可能性を、制作の中で考えます。

抽象美術の常識的な授業:その3

最初クプカをやろうと思ったのですが、クプカはほとんど日本では知られていませんが《真性の芸術》で、《ハードコア・アート》です。抽象美術の《ハードコア・アート》は難しいので、初心者に向けて、《ソフトコア・アート》のドローネです。室内で、ドローネの《ソフトコア・アート》を臨画します。臨画というのは、完成している絵を見ながら描くことですが、模写が忠実な再現を目的にしているのに対して、自由度が高いと思います。絵の描き方を、素人にもできるように、丁寧に教えることにしましたので、ぜひ、ふるってご参加ください。

【用意するもの】
画用紙。鉛筆。水彩と筆。パレット、水入れ。コンパス。
筆の水分を取るためのぼろ布。

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クプカです。

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ドローネ

3時限目:午後 15:00~17:00


第13回 第2次モダニズム研究会(全60回)モンドリアン


抽象画とはなんなのか? 

抽象美術の常識的な理論講座その3:モンドリアンの理論(2)

授業は、竹林閣で、いつものようにやります。

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4時限:夕方 18:00~19:30


第29回人類史700万年の芸術:ピカビア
 
《非芸術》であるピカビアを巡って


普通、非芸術と言うのは、日本で言えばもの派や、川俣正の作品のように、素材をむき出しにしたものをさしますが、彦坂尚嘉の言語判定法では、もっと早い段階から、非芸術の出現を捉えます。その代表的なアーティストであるピカビを芸術分析します。

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5時限:夜 19:40~21:30


グットティスト 味の鑑賞会 第8回ブドウジュース


味の鑑賞会 は、趣味のグルメの会ではありません。あくまでも学問として、今日の社会を探究するのが目的です。

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1869年、アメリカのトーマス・ブラムウェル・ウェルチ博士は、教会で行う聖餐式に、未発酵のワインを使えないかと考えました。
搾った果汁を密閉した瓶に入れ、瓶ごと沸騰したお湯の中へ殺菌することで発酵を防ぎました。「未発酵のワイン」づくりに成功したウェルチ博士は、教会の聖餐式に使うように牧師に薦め、ニュージャージー州南部の教会に売り始めたのです。「ウェルチ」の人気は、1893年にシカゴで開催された世界博覧会への出展で決定的となり、アメリカにおける「国民的飲料」となりました。

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一般社団法人 TOURI ASSOCIATION


芸術分析塾ラカン 竹林閣:東京都新宿区新宿5-14-3 有恒ビル6F


※有恒ビルの1Fには「鍵の救急車」がある。


申込・問い合わせ(080−3605−5912 糸崎公朗) E-mail:糸崎公朗/itozaki<itozaki.kimio@gmail.com>

糸崎公朗/itozaki <itozaki.kimio@gmail.com>
 
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「竹林閣(新宿三丁目)への道順」 新宿三丁目駅下車(地下鉄は、副都心線丸ノ内線、都営新宿線の3本があります。) 参加費 1コマ2000円、2 コマ3000円、3コマ4000・・・です。