アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

原則と原理

何かを表面的に模倣する人は、原則を立て、原則に縛られ、原則からはみ出る事がありません。何かを模倣する人はその原理を知らず、原理の代用に原則を立て、これを守るのです。オリジナルを知る人は原理を知り、原理に従い、時として模倣者の原則を蔑ろにし、時に混乱させ嫌われ排除されます。

キリストはユダヤ教で定められた安息日に病人を治療を施したところ、ユダヤ教の律法学者に批判され、これに対し「人の子は安息日の主である」「安息日に善を行うのと悪を行うのと、命を救うのと殺すのと、どちらがよいか」と答えましたが、キリストは神の教えを原理で捉え、律法学者は原則で捉えてる。