アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

感動と理論

アリストテレスは感覚は一つの知識ではあっても「なにゆえに」を伝えることはないと説いています。つまり芸術に対する感動は、なにゆえにその芸術が人を感動させるか?を伝えず、むしろ感動は芸術の理論を覆い隠す、ゆえに芸術の生産者は自らの感動(感覚)に溺れることなく距離を置く必要があるのです。

理論がなく、経験の蓄積による技術に頼ったアーティストが今の日本には多いのです。わたしはそうした状況から脱したいのです。