アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

絵画と現象学

絵画!

絵画はどうやって描けばいいのでしょうか?何でもデタラメに描けば絵画になるという訳ではありません。恣意的に「自明の絵画」をなぞったとして、それは絵画になるのでしょうか?

私は芸術家に憧れながら、しかし「何を描けばいいのか分からない」という思いがあり、それで写真に転向した経緯があります。しかし「何を描けばいいのか分からない」という私の思いは芸術の根幹に関わる問題であり現象学的にこれに向き合う事で何かが突破できないかとふと思いついたのです。

「何を描いていいか分からない」と言う問題に対しどう向き合えばいいのか?それはつまり現象学的に向き合えば良いのです。フッサールの言う通り、絵画に対しても自然的態度で向き合う事は間違っているのです。