アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

自己と要求

西田幾多郎善の研究』「第四編 宗教」の冒頭に「宗教的要求は自己に対する要求である」とありますが、実に奥が深いと言わざるをえません。

いったい我々は、日頃からいかなる要求を、自己自身に対してしているのでしょうか?

我々は他人に対してあれこれ要求することを考えますが、自分が自己自身に何を要求すべきか、考えたことはあるでしょうか?

そして西田幾多郎によると、宗教的要求とは自己自身に対する要求であって、つまり神頼みではないのです。