ナチスと中二病
ナチスのホロコーストについて改めて調べようと思ったら、関連項目の「T4作戦」について読み耽ってしまったのですが、ふと気付いたのは、これは「中二病」ではないかと言うことです。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/T4作戦
「T4作戦」とは、優れた民族を維持するために「標準より劣った人間」を間引きして安楽死させる作戦ですが、こうした概念的な理想主義的による潔癖症とはつまるところ「中二病」と言えるのではないか?
「中二病」とはネットスラングで、子供がだいたい中学二年生くらいになると、大人の知恵を付けてネット掲示板に書き込むようになり
、その大人ぶっている反面子供じみた内容の書き込みを揶揄して「中二病」なる言葉が使われるようになったのです。
ナチスの「T4作戦」はダーウィニズムから発生した「優生学」を背景にしてますが、そう言う覚えたての科学知識からよく考えないままに極論を引き出して「こうだ!」と結論を出して悦に浸るのは、中学生にありがちな態度だと言えます。
そう考えると、ナチスはもちろんのこと、「唯物論」や「唯物史観」と言った“科学理論”を背景とした共産主義もまた「中二病」と言えるのではないか?
実際、北朝鮮や中国、または日本の共産主義の方々の振る舞いを「中二病」と考えるとしっくりくるものがあるのです。
この点、自由主義とか資本主義と言うのは、観念的な綺麗事に走らない限り「オトナ的」だと言えるかも知れません。
ちなみに、ムッソリーニはナチスの人種論にかなり批判的で、こんなことを言ってるんですね…
「人種」ですか!そんな概念は9割方は感性の産物ですよ。近代科学の生物学で人種などという概念が認められるなどと考える人間がどれだけいるでしょう。…大体からして、彼ら(ナチス)が後生大事にしている人種理論家のほとんどはドイツ人ではないのですよ。ゴビノーとラプージュはフランス人、チェンバレンはイギリス人、ウォルトマンに至っては貴方と同じユダヤ人だ。
— Benito Mussolini, 1933.[288]
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ベニート・ムッソリーニ