王と常識
金持ちが金から金を生み出すように、知識から知識を生み出す人がいる。一方で貧乏人が金から金を生み出せないように、知識から知識を生み出せない人がいる。知識から知識が生まれないのは「常識」が邪魔をしているからである。
その人の中で「常識」が知識の王様として君臨していると、その他の知識をことごとく撃退してしまう、あるいは、その他の知識を「常識」という王のもとに従えてしまう。そのような人は、いくら新たな知識を仕入れたとしても、その知識から新しい知識が生まれるということがない。
「常識」という絶対的な権力を持つ王が、たくさんの知識を家来として従えている。そんな人はいくら知識を取り入れてもそれらをことごとく常識化してしまい、常識以外の新しい知識を生み出すことがない。