アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

2014-04-21から1日間の記事一覧

存在と証拠

「現実が存在する証拠」が不足し、現実を完全に取り逃がすと、人はそこで死ぬ。 目が見えなくなると、人はその分だけ「現実が存在する証拠」を失うが、目の代わりに耳や鼻や手触りなどを使って、別の証拠を集めることもできる。 「寒い」と感じることは、「…

自己保身と自己犠牲

「貧すれば鈍する」からこそ「痩せ我慢」が意味を持つ。 貧して鈍するのは「文明性」であり、貧するごとに人は「自然性」に還る。 自分の身を守るのが「自然性」だとすれば、その反対の「文明性」とは自分の身を呈することにある。 自己保身は生物に共通の自…