アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

リアクションと乱反射

自分に対する他者のリアクションは乱反射です。完全なる反射は、まさに鏡がそうであるように、自分の姿そのものです。他者は完全な鏡ではないが故に、私のアクションに対し乱反射し、私の予想を超えたリアクションをするのです。

デカルトの「我思う故に我あり」の「我」には必然的に他我の存在が含まれている、というのがフッサールの発見なのです。