アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

2015-09-16から1日間の記事一覧

アリストテレス『形而上学』抜き書き

すべての人間は生まれつき知ることを欲する。その証拠としては感官知覚〔感覚〕への愛好があげられる。というのは感覚はその効用抜きにしてもすでに感覚することそれ自らの故にさえ愛好されるものだからである。#アリストテレス 形而上学1-1 しかし殊にその…

越権と気後れ

アリストテレスは人間は自然性において奴隷的であり、この奴隷性から解放された暇において哲学がなし得ると指摘しています。そして、奴隷性から完全に解放され究極の暇を手に入れた状態とは神の領域であるから、哲学とは本来的に神への越権行為だと説いてい…