アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

第55回彦坂ITOSAKI塾 3月28日(土)のお知らせ

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第55回彦坂ITOSAKI塾

3月28日(土)

【ニュース】

●《個人のための芸術分析ワークショップ》は、通算4人を終えて、5人目は4月から10回、一週おきにやる予定です。
《個人のための芸術分析ワークショップ》

その間の空きで、特別講座を開きます。
今週は、雑誌『童話』の復刻版を見ながら、今、紙メディアの雑誌を出すことについて話す会です。
このチャンスに、ぜひ、ご参加ください。


【塾の紹介】は、一番後ろにあります。


 


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1時限目:朝 10:00~12:00

雑誌『童話』をめぐって
 
鎌倉文学館が復刻した戦前の雑誌『童話』を見ながら、今、紙メディアの雑誌を出すことについて話す会です。
高橋克圭に協力して、同人雑誌を出版しようとしています。

童話


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2・3時限目:午後 13:00~17:30


毎日2枚、紙作品つくる講座(9)

カップヌードルの創業者:安藤百福は、人格的にも偉大な人物ですが、彼は次の様に言います。

目標を持ったら、
あとは執念だ。

執念は大切です。
絵を描いたり、美術をやっていくことに執念を持ち続けられるかどうかです。

今回は、早く、最低を描く技術。

デッサン

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4時限:夕方 18:00~19:30


1970年代美術史(その3)
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ご要望に応えて、塾長:彦坂尚嘉の個人史を正面から語る授業です。その3回目。今回はパンフレットを用意して学生にプレゼントしながらの具体的な授業です。アトリエの整理が進んできて、パンフレット等々が出てきているのですね。

5時限:夜 19:40~21:30

第13回切断リズム音楽研究会(改題)

一年過ぎたので、「ノイズ音楽研究会」と言う名称を変更します。

理由は色々あるにしろ、音楽がやりたい方向が段々明らかになってきていることがあります。

「切断リズム音楽研究会」という分けの分からないものです。

とは言っても、アイディアだけで、実際に作ってはいませんが、リズムを切断した音楽を摸索しようと思います。

現在を捉えるキーワードとして《分離主義》というのがあると思いますが、「分離派」と言えば、美術史で言えば「ウィーン分離派」が有名です。

1897年にウィーンで画家グスタフ・クリムトを中心に結成された新しい造形表現を主張する芸術家のグループです。周辺部には、エゴン・シーレ
オスカー・ココシュカなどが居ました。

「ベルリン分離派」というのも、1892年に結成されています。ムンク、キルヒナー、ノルデなどドイツ表現主義です。

「写真分離派」というと、1902年の結成で、アルフレッド・スティーグリッツ、エドワード・スタイケンなどのニューヨークの写真グループです。

日本ですと「分離派建築会 」という東大建築科から生まれた芸術建築グループで、山田守などです。

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私は、美術作品でもこの「新・分離主義」とも言う《切断》を追究しているのですが、音楽でも実践してみたいと思う様になりました。

今回は、クリスチャン・マークレーを取り上げます。

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芸術分析塾ラカン

一般社団法人 TOURI ASSOCIATION


 竹林閣:東京都新宿区新宿5-14-3 有恒ビル6F


※有恒ビルの1Fには「鍵の救急車」がある。


申込・問い合わせ(080−3605−5912 糸崎公朗 E-mail:糸崎公朗/itozaki

糸崎公朗/itozaki 

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「竹林閣(新宿三丁目)への道順」 新宿三丁目駅下車(地下鉄は、副都心線丸ノ内線、都営新宿線の3本があります。) 参加費 1コマ2000円、2 コマ3000円、3コマ4000・・・です。


 



塾の紹介



《新しいアートの学習と、反省と、非暴力革命へ》


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新しいアートの時代が始まっています。日本という島国に住む自分自身が、江戸時代の浮世絵のように気持ち良くコレクションしていける作品を作りたい。インスタレーションの時代を終えて、つまり見るだけで終わるのでは無くて、コレクションを作っていける作品を作りたい。

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しかしながら、そこに留まらず常に進化するアートを作り続けたい。アートは前に進んでいく。どんなに停滞した時代であっても、アートの様態は変わり続けてきた。《固体》から《液体》へ、そして《気体》へ、さらに《プラズマ》へ、《超高温プラズマ》へ、《超・超・超・超高温プラズマ》へと変化し続けてきた。アートは出尽くした、絵画は終わったととささやかれるようになったとしても、私たちは、進化する確信を揺らがせることはない。

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アートとは普遍的なものなので、数千年前のメソポタミアや、エジプトで誕生して以来、なにも変わることは、ないのかもしれない。その意味では古代文明の《固体》は、普遍的な様態だ。いや、人類史700万年の最初からアートは存在し続けた。生物史40億年の超過去から《越境》や《未知》は作動し続けた。ならば《絶対零度》の様態も普遍的なのだ。

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でも、古い芸術に留まり続けたり、あるいは過去に戻る反動ではなくて、必ずもっと新しい美術や音楽に出会えると信じているから、アート・ギャラリーや、美術館を巡る。ヒットチャートを聞き続ける。単なる思い込みではなくて、期待に応えてくれるアーティストはいつの時代にも必ず現れてきた。

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アートを作る上で、いままで当たり前であったと思われること、常識だとおもわれていたことを疑っていくこと。いま作られているやり方、過去の作家やった制作の方法というのは、本当の《真性の芸術》を出現させる作り方では無い。新しい技術や手法、そして古い技術やまともな作り方を組み合わせて、《越境》と《未知》の精神が本当のアートを作り出す。

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反省し、論理的に考えて行くことで、違いが生じて、《文明》の作品が生まれる。既成の他人の芸術を盗作する野蛮なアートや、物まねの《準-文明》のアートではない。学習し、自分に引き寄せて反省することで、自分に内在した新しい《文明》の作品が生み出される。模倣を越えて、自己内在性のあるオリジナルのアートを生み出すこと。

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一方で、ただ新しいことだけを求めるのは履き違えている。基本精神は「人のため」ということです。他人が面白く、いきいきとしてコレクションを続けられる作品を生み出す。「他人の喜びのために」作り出すこと、それは無償のものであり、その努力は見えないのかもしれない。

スクリーンショッ

そのためには、制作をみずから管理し、主催するネットギャラリーから作品を発表してきます。既成の商業主義ギャラリーや、公立美術館にたよらず、自分たちで流通まで行うインディペンデントな活動を行います。
古い教会や、既成の寺院の中に神や仏がいないように、もはや美術官僚たちが食べていく保身の機構になった巨大美術館や、高額な作品を少数の超富裕層に売る巨大ギャラリーの中には、今日の最下層世界に生きている絶望している小さな人々のための芸術が無くなってきているのです。

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街の中に、路上に、そして生活の中に、小さな最下層のアーティストが作り出す《真性の芸術》が立ち現れる時代です。非暴力主義の暴動による最下層革命としての《アート》が立ち現れる時代へ!!!!