アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『逆三角関係展Vol.19』6月2日(木)開催のお知らせ

隔週の木曜日に開催しております一日展のシリーズ『逆三角関係展』ですが、今週の6月2日(木)は、生須芳英・中田文。ヴァンだ一成 の3名による展示です。 時間は13:00〜21:00場所は新宿の「竹林閣」です。http://chikurinkaku.jimdo.com/%E7%AB%B9%E6%9E%97%E…

第170回芸術分析塾ラカン 5月26日(木)

第170回芸術分析塾ラカン 5月26日(木)...................................10:00〜12:00 秘密講義と演習:【生命力0】の芸術午前中は、彦坂尚嘉の特訓授業です。【生命力0】ではないアーティストが、戦術的に【生命力0】に下降して作品…

子供と大人

一般に子供は環境の変化に柔軟に対応し、大人はそれが苦手だとされています。子供の欠点は、子供にとってはどんな環境も新しく、その都度学習し適応しなければならず、それだけコストがかかり効率も落ちます。対して大人は、既知の環境であれば学習の必要も…

食べ物エッセイ2 現代に増殖するオオサキという動物

美味しい食べ物と、不味い食べ物は、何が違うのでしょうか?興味深い説があります。みなさんはオオサキという動物をご存じでしょうか?私は内山節『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』(講談社現代新書)でその名前を初めて知りました。オオサキと…

法然とコンセプト

自分が提唱していた「非人称芸術」についてまた一つ分かったのですが、これは一つには法然の系譜なのでした。つまり「南無阿弥陀仏」と唱えることと、私のいう「非人称芸術」とは、ある意味では同一であったのです。 法然はただ「南無阿弥陀仏」と唱えること…

逆三角関係展Vol.18 5月19日(木)のお知らせ

隔週の木曜日に開催しております一日展のシリーズ『逆三角関係展』ですが、今週の5月18日(水)は、糸崎公朗・颯田浩重・彦坂尚嘉 の3名による展示です。 時間は13:00〜21:00場所は新宿の「竹林閣」です。http://chikurinkaku.jimdo.com/%E7%AB%B9%E6%9E%97%E9…

物質と言語

「分かる」と「分かったつもり」の違いはなんでしょう? 人は「鮮明な今」と「曖昧な記憶」の中を生きています。すなわち「鮮明な今」の鮮明さは「曖昧な記憶」によって裏付けられているのです。いやもしかして、鮮明なのは「言語」だけなのではないでしょう…

第169回芸術分析塾ラカン 5月12日(木)

新宿の「竹林閣」にて毎週土曜に開催していた塾を、隔週の木曜に移行して再スタート致します。 塾の題名も『芸術分析塾ラカン』に戻します。 そして今回から、私の授業「写真史の探究」が始まります。 実は私の「フォトモ」も、写真が発明された19世紀の時代…

アマチュアとプロフェッショナル

時間的前後にも縛られず、あらゆるわざ及び彼の意識によって作られたあらゆる像とによって妨げられることなく、囚われなく自由に、神の賜物をこの今において新たに受け入れ、しかもそれをこの同じ光の内で、感謝に満ちた賛美を持って主イエス・キリストにお…

非人称と反転

私が「私でないもの」を拝して仕えることは、岡本太郎が言うように前時代的で封建的で屈辱的でしかないのでしょうか?もし子供が「私」だけを信じ「私でないもの=親」仕えなければ、子供はどうして大人になれるでしょうか? もしこの神殿が全ての障碍から、…

《現実界》と《象徴界》

現代人は物事を《現実界》に偏って捉えています。《現実界》は確かに偉大な力ではありますが万能ではなく物事の一側面でしかないのです。近代になり忘れられ軽んじられているのは《象徴界》です。近代になり《現実界》が出現する以前の《象徴界》には絶大な…

岡本太郎と才能論

これは、なんといっても一般に、「絵とはこういうものだ」という固定観念がしぶとく食い入って、純粋、素直な鑑賞をじゃましているからにちがいありません。#岡本太郎 今日の芸術 p22 近所付き合いや処世術などと違って、純粋に直感しなければならない芸術鑑…