アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

善意と知性

善意とは知性ではないでしょうか。よかれと思って他人のために何かをする事自体、非常な知性を要することなのです。たとえ学はなくとも善意にあふれた人は「善意の知性」を有しています。

他人の存在に考えが及ばない人は、その意味において頭の悪い人です。頭の悪い人は利己的で、悪意に満ちています。

弱い人には悪意があります。弱い人の保身は他人への悪意へと向かうのです。悪意を向けた人は、他人からの攻撃対象になります。ですから弱い人は「自分には悪意がなく、善意だけがある」と自分で自分を騙すことによって、巧妙に他人を騙し保身をはかるのです。