赤瀬川原平『超芸術トマソン』は、柳宗悦の「民芸運動」との共通点があるように思えるが、赤瀬川さん自身はそれについて書いていないし、民芸運動について知らないのではないか?
また赤瀬川さんは自身の超芸術トマソンについて、デュシャンのレディ・メイドとの関連性を述べているが、デュシャンのレディ・メイドと柳宗悦の民芸運動とは、コンセプトを考えると無関係である。
赤瀬川さんは物事を「梯子」で考えないで、自分がリアルに見える範囲で場当たり的にものを言っているに過ぎない。これはカルチャーではなくサブカルチャーの論法である。