アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

死と想起

以前から常識になっている事だが、生まれてから5年間の経験は人生に決定的な影響を与え、その後の経験はこれに抵抗することなどできない。この人生の初期における諸印象が成熟してからの人生期のすべての影響に抗して、いかに己の存在を主張し続けるか…#フロイト モーセ一神教

フロイトによれば、あらゆる生物は自らがかつて無生物であったことを想起しようとします。つまり、あらゆる生物の目標は死です。想起には大なり小なり苦痛が伴いますが、死の苦痛も想起の一つです。