アート哲学・糸崎公朗blog3.2

写真家・美術家の糸崎公朗がアートと哲学について語ります

イデオロギーとウィルス感染

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相変わらず冷戦のオベンキョーで見てましたが、だんだん分かってきたのは、イデオロギーとはウィルスのようなもので、人はウィルスに感染するように、集団的にイデオロギーに染まるのではないか?という事です。

これは福沢諭吉が述べていたのですが、西洋からもたらされた近代化というのは流行風邪のようなもので、無理に防ぐより一緒に感染してしまった方が良いのだと、この動きを肯定していたのです。

そして同時代の中国や朝鮮は、是が非でも感染を防ごうとして、近代化しそびれてしまうのです。

そしてこのイギリスの産業革命から始まる「近代化」のさらなる「近代化」が共産主義で、つまりさらなる新種のイデオロギー=ウィルスなわけです。

この新種のウィルスに対し、産業革命の発祥国であるイギリスと、イギリスの血を引くアングロサクソンの国アメリカは、なんとしてでも感染を拒否しようとします。

これに対し、近代化が遅れていたロシアには瞬く間に感染が広がり、同じく近代化が遅れていた中国や朝鮮にも波及したのです。

つまり西側諸国から見ると、共産主義国の人々はビョーキに感染していて、
その感染がこちらに来ないようになんとしてでも防ぎたい。

逆に共産主義国からすると自分たちこそが革命的治療を施した健康体で、不健康な体に後戻りすることは絶対に許されないと信じているわけです。